いつも元気なララ。
この日も変わらず元気。
雨上がりでいつも走る場所がぬかるんでいて、散歩に行けないね
ってララに声をかけていました。
元気なララがいきなり倒れた
1月8日15時頃、いつものララのご飯の時間です。
お外でトイレを済ませたララはご飯を食べたくて猛ダッシュして戻ってきました。食欲も旺盛でガッツいてあっという間に食べ終わりました。
この日は肌寒かったので部屋で石油ストーブをつけて暖を取っていました。
しばらくして、ララが側に寄ってきて身体を預けるようにもたれ掛かったと思ったら、そのままバタンと倒れてしまいました。
体に力が入っていない様子。
目はしっかりとしていましたが、体はぶらんぶらん。
異変に驚き急いでかかりつけの病院へ電話をし、症状を伝えました。
病院は時間外でしたが「すぐに来て下さい」とのことでララにハーネスをつけて抱えて車へ。
- 荒い息づかい
- 歯茎が白い
- 舌が青紫色
- 体に力が全く入らない
車で移動中。もしかしてストーブつけていたから【一酸化炭素中毒】かなとも考えました。
病院に到着 ララの症状のチェック
病院に到着して、急いでララを診てもらいます。
いつもは喜んで飛び乗る診察台。
二人で抱えてのせます。
症状をこちらから伝えて、ララを診てもらいます。
動揺している飼い主はララの回復を願うばかりです。
先生はララの状態をチェックして、今後の検査内容を伝えてもらいました。
- エコー検査
- 血液検査
ララがとても心配でしたが、
症状が判明したら連絡をもらえるということで、 一旦自宅に戻りました。
ララの症状は【心タンポナーデ】
約1時間後に病院から連絡がありました。
診療時間前で、急いで対応してくれたことに本当に感謝です。
症状は【心タンポナーデ】でした。
「心タンポナーデ」心臓と心臓を覆う心外膜の間に血液が溜まり心臓を圧迫する症状
ララの今回の症状は心臓が血液で圧迫されて、普通に拍動できず、血液の循環が困難になり倒れたとわかりました。
「心タンポナーデ」と判明して、溜まった血液(心嚢水)を約60cc抜き状態が安定しました。
先生によると、出血量は全部で約90ccとのことでした。
抜いた血液 (心嚢水) から腫瘍のチェックもしてもらったのですが、結果は陰性で問題ありませんでした。
エコー検査で右心房を見た時、影があるかもしれないけど角度を変えると見えなくなり、こちらの病院では腫瘍かどうか判断ができかねるということでした。
血液検査の結果
腕から採血した血液の検査結果です。
赤血球数とヘモグロビンの量が基準値以下になっています。
抜いた血液 (心嚢水) についても血液検査をしたのですが、そちらは基準値を上回っていました。
急激に出血した場合はこの結果にはならないと説明を受けました。
心タンポナーデの原因は血管肉腫の可能性
ララが今回患った【心タンポナーデ】の原因のほとんどは、血管肉腫ということでした。
心臓、脾臓、肝臓、皮膚にできる【癌】
血管内皮細胞が癌化したもので、癌からの出血がとても多い特徴があります
先生によると、心タンポナーデの原因の80%は血管肉腫であり、20%が衝撃などが加わった外圧によるものということでした。
かかりつけの医院では、40年診てきて1件のみ血管肉腫ではなかったということです。
こうなると、ララも血管肉腫の可能性がかなり高そうです。
心タンポナーデ 血管肉腫 資料
ネット上にあった資料です
(リンク先からPDFをダウンロードしてください)
動物臨床医学 『犬の血管肉腫における塩酸ドキソルビシンの治験例』
著者:鈴木 隆, 渋谷 久, 勝呂 篤志, 山田 裕一, 山本 成美, 佐藤 常男
↑ 手術に合わせて塩酸ドキソルビシンを投与した場合、生存日数が延びたという症例が紹介されています。
動物臨床医学『経口低用量術後補助化学療法を実施した肉腫の犬の3例』
著者:島田 真紀, 島村 俊介, 松田 奈穂子, 茂木 朋貴, 片山 泰章, 宇塚 雄次, 岡村 泰彦
↑ 抗がん剤を体重に合わせて目一杯投与するのではなく、低量を投与した場合の症例が紹介されています。
動物の循環器『 心タンポナーデを伴った犬の心臓原発性血管肉腫の1例 』
著者:森谷 孝雄
日本獣医師会雑誌『 犬の心臓血管肉腫の2例 』
著者:平川 篤, 古賀 淳一, 土井口 修, 尾原 正和, 高橋 義明, 柴山 比奈子, 山本 昌章, 末松 弘彰, 松山 琢哉, 山崎 寛治, 高橋 健
病院に結果を聞きに行ったときのララの様子
倒れた当日の写真です。
先生に検査結果を聞きに行ったときにララと面会したらこんなに可愛い笑顔でした。
さすがララ。
すでに復活していました。
ララは嬉しくって顔を埋めてきます。
倒れてから処置をしてもらい2時間後には楽そうにしてました。歯茎の血色もよくなっていましたね。
病院でお泊りのお部屋にて。大人しくお部屋へ入って行きました。
寂しいですが、ララは入院で様子見です。
帰るときにララが必死にワンワンと鳴いているのが、とても辛かった…
血管肉腫になっているか精密検査へ
先生から今回の原因は「心タンポナーデ」であることは間違いないですが、なぜ「心タンポナーデ」になったか更に原因を探る気持ちがあるか聞かれました。
血管肉腫の説明も聞き、抗がん剤治療などについてもざっくりと話を聞きました。
とにかく飼い主にとって、原因がわからないままは心配が募ります。
血管肉腫であったとしても、しっかりと向き合うために精密検査を受けることにしました。
精密検査は大学動物病院で受けます。
検査前日は21時以降から絶食で検査当日、少量のお水なら飲んで良いそうです。
全身麻酔をするのでかなり心配ですが、原因を知りたいし、もし癌であっても治療してあげたいです。
翌日、元気におかえり!
倒れた夜。ララは様子見で病院でお泊りになりました。
飼い主は心配で、いろいろ調べたり寝不足。
翌日、大丈夫かなという不安を抱えながらお出迎え。
飼い主の声を聞いた途端、姿は見えないけどララが興奮しているのが伝わってきます。
元気なララとご対面。
この瞬間は、胸がはちきれそうに嬉しかったです。
いよいよ、CT検査です。
ララには頑張ってもらいます。
検査結果を聞くのが怖いですが、どう展開しても現実を受け止めて生涯、ララの面倒をみてあげたいと思います。
精密検査前に手作り晩ごはん
精密検査当日は朝ごはんが食べられないので、前日の晩ごはんはたくさんあげることにしました。
ほとんど作ってこなかった手作りごはんをたっぷりつくりました。
↑ こちらを参考にして作ってあげました!
すごく美味しそうに夢中で食べてくれました。
満足してすぐに寝に行ったのには驚きです。
いつも食べた後すぐに寝にいかなかったのは、もっと食べたいってことだったみたいです。
コメント
コメント一覧 (4件)
akiyamaさん
本当にビックリしました。さっきまで元気よく走っていたのに、急にバタンと倒れました。
まだ、検査結果はまだ分かりませんが前向きに考えて行こうと思います。ありがとうございます。
初めて耳にする病名で驚きました。
ゴルで同じ病気でブログされてる人の記事を検索して読んでました。
沢山不安に思う事ばかりでしょうが、先生と相談しつつ改善策を願っています。
驚きました。
心タンポナーゼという言葉を見て、
ラピと同じ症状で、血の気が引きました。
1日も早く元気になってね‼️
不安だと思いますが、原因がわかれば、これからの治療法や日常生活の対処ができますから。
ララちゃん、ひろさん頑張ってね!
ラピスままさん
ラピちゃんと同じ症状だったのですね。
少し貧血気味なので、手作りごはんにて美味しいものいっぱい食べてもらおうと思います。
ありがとうございます。