えっー!また病院なのーって言ってるみたい。
エコー検査をして心嚢水を確認する
3日前に心膜穿刺(しんまくせんし)で心嚢水(しんのうすい)を抜いてからは増えてはいないです。
(下の写真)左側は、貧血になりグッタリとした時の心嚢水の量です。
明らかに溜まっている量が違います。
血液検査をしてから、ドキソルビシンの点滴投与をするかを検討。
以前使った鎮静剤(アヴァステロン?)は、安全性が高くて心臓が悪い子でも非常に使いやすく、強力な鎮静作用がある。
でも、覚めた後に落ち着きがなくなる行動がよく見られます。
あまりにもララの様子が違っていたので、今回はなるべく鎮静剤は使いたくはありません。
血液検査結果は?
3日前と比較すると貧血は、改善してきました。
ヘマトクリットの数値が正常値の範囲に回復してきている。
ララのもともとの白血球数は8000~9000あったので、少し下がっているけど今までの抗がん剤の影響がまだ抜けていない。
完全に抜くには、2週間掛かってきます。
今回、ドキソルビシンの量を15%減で初回投与する。
起きうる合併症は、骨髄に対して効く薬なので白血球、血小板、貧血など抗がん剤で落ちてくることが見られます。
一番ピークで起きてくるのは、1週間か10日後。
その1週後には、回復傾向になっていることが殆ど。個体差もある。
お腹にくる副作用は、投与してから早い子で数日後に下痢をする。一過性のことで1週目ほどで症状がでる。
投与中に抗がん剤が漏れてしまうと組織が壊死するので、生理食塩水で確認しつつ投与をしていく。
積み重ねて行くと心臓に毒性が出てくる薬。6回前後がひとつの目安になる。(2~3週に1回)
薬に対するアレルギーも投与中で出る子もまれにいます。
ドキソルビシンとは?
ドキソルビシンについて調べてみました。
ドキソルビシン(doxorubicin)は、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)の一種。1967年にイタリアのFarmitalia研究所のF. Arcamoneらにより、Streptomyces peucetius var. caesiusの培養濾液中から発見されたアントラサイクリン系の抗腫瘍性抗生物質である。
Wikipediaより引用
ドキソルビシンについての作用や効果について、学会誌に症例が記載されています。
リンク先「Download PDF」からダウンロードして読んでください。
犬の血管肉腫における塩酸ドキソルビシンの治験例
動物臨床医学
著者:鈴木 隆, 渋谷 久, 勝呂 篤志, 山田 裕一, 山本 成美, 佐藤 常男
血管肉腫より心タンポナーデを呈した犬の1例
岩獣会報
著者:小林沙織、荻野明子、神志那弘明、御領政信、安田 準、佐藤れえ子
ドキソルビシンやエピルビシンは赤い抗がん剤
見た目が赤い抗がん剤なので、おしっこに赤い色が混ざってくることがある。
着色がそのまま出てくることが時々ある。
投与して1週間は、おしっこや便に抗がん剤が混ざってくるので、排泄物に対しては基本、素手で触らない。(というか、今まで素手では触ってないけど・・・^^;)あとは、水で流したりすると良い。
ドキソルビシンは、整腸剤を飲んでもらうことが多いみたいですが、ララの場合は何もなしで様子見をしてみる。
下痢などの症状が出たら病院へ行った方が良い。
下痢になったら治療をした方がいいが、ビオフェルミンを投与してあげてもいい。
今回、鎮静剤なしでドキソルビシンを投与をしました。
以前、心膜穿刺した際に鎮静剤を使いました。
覚めた後にグルグルと歩く廻って落ち着かなかったし、立っているとお尻が下がってきたし、異常に水を飲みました。
今回は、バリケンの中で2時間ほど点滴をしていましたが大人しくしていたので、鎮静剤はなしで治療できました。
迎えに行ったらいつも通リ、元気なララです!
ホッとひと安心。
お疲れさまでした。
処方されたお薬は2種類です。
インデラル2錠を、当日夜から投薬 ⇒ 血圧を下げる薬
セレニア錠を、翌日から投薬 ⇒ 吐き止め予防の薬
帰宅してからも、食欲はあるし元気もあります!
普通のことがとても嬉しくなりました。
コメント
コメント一覧 (4件)
お疲れさまでした。
抗がん剤、がんばりましたね!
効果出ますように。
副作用は出ませんように!!
普通の日常、本当に幸せ。
大事ですね🎵
ラピスままさん。
今回、強めの抗がん剤を点滴しましたが、以前みたいにとても元気なんです。今のところ副作用もなく過ごせています。
普通の日常、何も起こらない時間がシアワセですね。
ララちゃん病院お疲れ様でした
抗がん剤の血管外漏出って針を血管に刺すのになんで漏れるの?って素人は思っちゃう
人だと痛みがあればDr.に痛いんだけど…って伝えられるけどね
その後、副作用とかの下痢の症状とか出ていませんか?
どうか治療によりララちゃんにとって良い状態が続いてくれますように
こむぎちゃんのかあさん。
抗がん剤を投与するのにあたって、ありうる症状や稀に起こるかもしれない点などもを言われました。患者としては、何も起こらない事を願うばかりです。
点滴後の様子は、今のところ以前と変化はないです。このまま、副作用が出ないといいな。